フランチャイズ加盟して知る実態

加盟してみると事前の説明と異なる事柄が多々ありました。営業の成否に関わることです。公判で争っている事項でもあります。

掲載店舗数の推移

金沢屋のWEBサイトには、全国の店舗名が掲載されています。平成29年10月4日時点での掲載店舗数は184店舗です。

平成27年4月から平成28年8月の期間中に、金沢屋ホームページに新規掲載された店舗数、及び掲載されなくなった店舗数を集計しました。(訴訟団調べ)

新規掲載店舗数 141店舗
消滅店舗数 130店舗
(内、新規掲載後1年以内に掲載されなくなった店舗数 42店舗)

200店前後のフランチャイズ展開数に対して 短期間における開業店舗数、消滅店舗数があまりに多いです。

売上予測が根拠なし

売上モデル

説明会やパンフレットで謳われていた平均売上モデルは何のデータの裏付けのないものでした。営業を開始してみると、困難な売上モデルであることは元加盟店、現加盟店の中でも賛同される方が多い意見と思います。( 写真は説明会時に配布されたパンフレットより )

1人オーナーの場合
襖・障子・網戸での売上が134万円 / 月と説明を受けてきました。推奨されているチラシ広告では1枚1,500円です。心を込めて張替えをすれば1枚あたり30分程度かかります。

お客様対応で電話にでたり、営業他、お客様対応で外に出る時間も必要になります。

6畳一間開業は不可能

手軽に開業できるように6畳一間があれば無店舗で営業を開始できますと加盟希望者に説明をしてきました。6畳では作業スペース、保管スペースを確保することは不可能です。また、地域のお客様に信頼を得るためには実店舗の存在は必要不可欠であり、無店舗営業の加盟店は廃業せざるを得ないケースが多発しました。

張替えに際し、襖の枠を外すのですがその際に金槌を使い枠を叩きます。その際に甲高い音が響きます。賃貸の手狭な店舗では騒音公害となるため作業時間が限られます。

畳の取り扱いが標準

開業パックと呼ばれるセットの中に看板があります。襖・障子・網戸・畳とあり 畳を取り扱うことが前提とされてしまっています。研修では基礎知識の基のみです。
協力していただける畳屋さんを新規加盟したオーナーは自力で探さなくてはなりません。本部は紹介もしてくれません。

内容証明等が送付された

加盟を通じて知ることは、張替事業に対して特別なノウハウ、技術があるわけではないということです。フランチャイズならではの仕入れのスケールメリットも無く、集客の手法もチラシのテンプレートを提供するのみです。ロイヤリティーの負担は現実的な売上に対して重くのしかかります。脱退を余儀なくされるケースも発生しています。そのような店舗に対し追い討ちをかけるように、競業避止を唱える内容証明を本部は加盟店に送りつけています。フランチャイズ本部としての職務を全うすることなく、加盟金、ロイヤリティー、追徴金を収益の柱としている実態があります。